Case:右肺腫瘍

淺野 文祐 先生
岐阜県総合医療センター
呼吸器内科
症例情報
使用スコープ:BF-1TH1200
症例:右肺腫瘍
部位:右中間幹~右上葉気管支
患者情報:70歳代女性
既往歴:肺気腫で近医通院中に、胸部レントゲン写真で右肺腫瘤と胸水を指摘され当科へ紹介となった。
症例動画
病理診断
中間幹の腫瘍からの直視下生検
扁平上皮癌
角化を伴う扁平上皮癌で腫瘍細胞はp40陽性、TTF-1陰性であった。
全体コメント
本例は、中間気管支の以遠より発生した肺扁平上皮癌で、肺門部リンパ節転移からの上葉気管支壁への浸潤が疑われた。WLIでの観察に比べ、TXIは赤色点やBridging foldなどの異常所見だけでなく、正常部分の微細な血管網も詳細も観察できるので、病変の浸潤範囲が把握しやすかった。
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