連続縫合実施のイメージ (GIF-H290Tを使用した場合) 術者がスコープで針を斜めに穿刺し、狙いの深さのところで 止めます。縫合の深さをコントロールするためのポイントで す。深く刺しすぎない様に注意してください。 針先の向きが組織に平行になるまで介助者が持針器を回します。縫合の深さをコントロールするためのポイントです。 術者が内視鏡の操作により、針を組織と平行な向きに進めま す。縫合のバイトを確保するためのステップです。 針先を下方向に向かって刺さざるを得ない時は、穿刺の深さのコントロールが特に重要になります。術者がスコープで組織表面を穿刺したら、介助者がすぐに持針器を回転させて組織に対して平行になるように針先を向けます。 介助者が持針器の回転操作で、針先の方向に力をかけ、針を 組織から刺出させます。 針先が十分突き出す様に、介助者が持針器を更に回転させ たら、組織にテンションがかからなくなるまで、持針器の回 転を元に戻します。 十分に粘膜から針が刺出されたら、組織にテンションがかからなくなる で持針器の回転を元に戻します。針を放した時に、粘膜にかけていたテンションの反動で針先が 組織に埋まらない様にするためのステップです。 介助者が持針器をゆっくり開き、完全に開いた状態で左方向 に回し、針を放します。持針器を針からスムーズに放すための ステップです。 術者がスコープを誘導し、介助者が粘膜から突出した針先を 持針器で把持します。 術者がスコープ操作で針を上に引き抜きます。この際に、針を 完全に引き抜かず、針の一部が組織に刺さったままの所で止 めます。(持針器の回転操作を使わずに内視鏡のみ操作すると 容易です。)針の持ち直しを簡単にするためのステップです。 針を一度放し、針糸の末端から1/2~ 1/3の位置を把持しなおします。 針を完全に引き抜きます。その後、持針器を反時計回りに回転させ、次の穿刺に移 ります。糸を絡まない様にするためのステップです。 第三章:手技の一連の流れ 第五章:手技ストラテジー(上部/下部)