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ポート部位

写真2

6~12mmHgの気胸を併用するためポートは腹腔鏡用のアプライドメディカル社製Kiiアクセスシステム 写真2 を用いる。基本的なポート4ヶ所は以下の位置に設置している 図2。
アプライドトロッカーのKiiアクセスシステムは先端がシーケンシャルヘリクステクノロジーという独自の螺旋形状になっており、安全で低侵襲な穿刺を行うことができる。また、シール部分にはダブルダックビル機構を採用しており、スムーズなスコープ・鉗子の操作が行え、スコープ挿入時の汚れを軽減することができるのが特徴である。

図2

a)第5肋間後腋窩線より背側に12mmのポート(C0R83)を挿入して、手術開始時に胸膜癒着を確認する。このポートは中下縦隔操作における
術者右手、もしくは上縦隔操作の術者左手のポートとなる。
b)第9肋間肩甲骨下角線上に12mmポート(C0R83):カメラポート用とする。30°斜視鏡 写真3 かフレキシブルスコープを用いている。
c)第7肋間後腋窩線より背側に5mmポート(CTR05):術者左手用とする。
d)第3肋間後腋窩線やや腹側に12mmポート(C0R83):助手用か上縦隔操作時の術者右手用になる。

写真3
HD 3CCDカメラヘッド(オートクレーブ対応)CH-S190-XZ

ときに下縦隔郭清のため、第8肋間後腋窩線よりやや腹側に5mmポートを追加することもある。
これらのポートは第1ポートの挿入後に視認しながら、右肺と椎体に対する鉗子の角度や左側縦隔へのアプローチに応じて適宜調整する。