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京都大学 消化管外科 教授 坂井 義治 先生

  • 講師 長谷川 傑 先生
  • 講師 河田 健二 先生
  •    肥田 侯矢 先生
  •    平井 健次郎 先生
  •    和田 聡朗 先生
  •    星野 伸晃 先生

【はじめに】

2013年10月に国内で発売されたTHUNDERBEATにより、血管封止に優れるバイポーラ高周波エネルギーと組織切開に優れる超音波エネルギーを同時に出力できる機能が、世界で初めて実現しました。デバイスを交換することなく血管の封止と組織の剥離・切離を進めることが可能となり、手術のスピードが速まりました。一方、デバイス先端の温度には注意が必要です。高温による組織傷害を回避するためには、デバイスの安全な使用法を体得しなければなりません。
今回、潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘と直腸癌に対する腹腔鏡下側方リンパ節郭清にTHUNDERBEATを試用しました。
この小冊子は手術ビデオを理解していただくために作成したものです。大腸全摘術では骨盤外操作はエネルギーデバイスとしてTHUNDERBEATのみを使用し、IMA根部で1個のclipを使用した以外はすべての血管処理をTHUNDERBEATで行い、止血に問題のないことを確認しました。側方リンパ節郭清では、右手に持ったTHUNDERBEATを他の機器に交換することなく剥離・切離操作を進めました。THUNDERBEATの安全な使用法の確立に向けて、少しでも参考になれば幸いです。

〈使用機器紹介〉