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準備

1) GS(ガイドシース)の準備

① 擦過細胞診用のブラシ、生検鉗子、誘導子をGSに通し、〈図1〉の通り位置決めをし、ETストッパを装着する。

② 超音波プローブをGS先端に通し、プローブ先端の振動子がGS先端から出るようにし、USストッパを装着する。
(監修ドクターの施設では、便宜上、USストッパではなくサージカルテープで固定している。)

〈図1〉

【細胞診ブラシ】ガイドシース先端とブラシシース先端位置を合わせる。

【誘導子】第二関節が曲がる部分までシースから出す。

【生検鉗子】生検鉗子のカップを開いた状態で、シースぎりぎりのところまで引いてくる。

【超音波プローブ】プローブ先端の振動子がGS先端から出るように位置決めをする。
超音波振動子の位置は〈図2〉の通り

〈図2〉

POINT


• 超音波プローブにはUSストッパを使用し、〈図3〉の矢印方向からプローブを挿入する。

• USストッパに超音波プローブを挿入する際、抵抗が大きく挿入が困難な場合は、超音波プローブ挿入部に消毒用エタノールを含ませた脱脂綿などを当てながら挿入すると、容易に挿入できる。

2) 超音波観測装置の設定(EU-ME1の例)

走査方向 INVERSE (INV)

ゲイン値 9/19

コントラスト値 4/8

画質(EU-ME1の場合)画質1

POINT


• 走査方向は、EBUS画像とCTとの比較のため、プローブ先端から近位部の方向に向いて見た画像がNORMALとなっている。気管支鏡下に観察するには、このNORMALをINVERSEに変えるべきである。(例:エコーが画面右側に出た場合、病変は右側にある。)

• サブスクリーンを出して、検査中に内腔像を確認することも重要である。

3) 超音波プローブの接続

超音波プローブのプローブ駆動ユニットへの接続は、プローブの接続ピンを上に向けて、プローブ駆動ユニットにまっすぐ差し込む〈図4〉
(誤った方向で差し込むと、超音波プローブがプローブ駆動ユニットから抜けなくなることがある。)
接続する際、または取り外す際には、必ず超音波観測装置の電源を切って行うこと。

4) 麻酔

出雲 雄大 先生の方法

 

  Dr. Takehiro Izumo (National Cancer Center Hospital)
  非挿管、鎮静剤併用局所麻酔下
前投薬

• 塩酸ペチジン(35mg/1mLオピスタン®)を静注。投与量は、以下

体重>50kg→0.5mL
体重≦50kg→0.25mL
Age>80才→0.25mL
Age≦80才→0.5mL
局所麻酔 • 咽頭スプレーによる咽頭・喉頭麻酔4%リドカイン5mLを咽頭・喉頭に噴霧
鎮静

•ミダゾラム(ドルミカム®)は1A(10mg/2mL)+生食8mL=Total 10mLにして2~3mLを静注。投与量は以下

体重>50kg→3mL
体重≦50kg→2mL
Age>80才→2mL
Age≦80才→3mL
検査中  • 咳嗽が強いときは、2%リドカイン1~2mLを気管支鏡鉗子口より注入、または上記の希釈したミダゾラム1~2mLを追加静注
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