直腸背側剥離時の counter traction の重要性
図Aは直腸背側を圧排していない状態、図Bは圧排している状態を示す。直腸を前方(腹側)へ圧排しつつ引き上げようとする牽引力により直腸背側の“結合組織間隙”が拡大し、予期せぬ内腸骨静脈の損傷を回避できる。拡大した“結合組織間隙”のどこを切離するかは腫瘍の局在、術者の好みによるが、私自身は直腸寄りを選択している。(仙骨面で予期せぬ静脈に遭遇することがあるから)
図Aは直腸背側を圧排していない状態、図Bは圧排している状態を示す。直腸を前方(腹側)へ圧排しつつ引き上げようとする牽引力により直腸背側の“結合組織間隙”が拡大し、予期せぬ内腸骨静脈の損傷を回避できる。拡大した“結合組織間隙”のどこを切離するかは腫瘍の局在、術者の好みによるが、私自身は直腸寄りを選択している。(仙骨面で予期せぬ静脈に遭遇することがあるから)