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【おわりに】

光学系をはじめ様々な機器の開発により、従来の外科解剖が再検討されるようになって久しい。腹腔鏡により認識できる外科解剖(“Lap-enhanced Surgical Anatomy” と命名)は日進月歩である。問題は、膜や組織の「用語」と「見えるもの」が一致して使われているかどうかである。「用語」を口にするだけで「見えた」ように錯覚したり、錯覚させることができる。今回は静止画像を用いて、現在の私の考えを提示させて頂いた。明日には訂正しているかもしれない。ご容赦を。

2011年7月
京都大学 消化管外科 教授 坂井 義治