機器解説
ゲイン・コントラストの調整
より良い超音波画像を表示するためには、観測装置の画質調整機能(ゲイン、コントラスト)を適宜調整する必要があります。
ゲイン :表示画像の明るさを調整します。
コントラスト :表示画像の明暗の差を調整します。
STC(Sensitivity Time Control)の調整
超音波は、距離に応じて減衰します。この減衰を補うため、超音波画像の輝度を深さ(振動子からの距離)ごとに調整します。画像全体が同じ明るさになるように調整します。
フォーカスの設定
ターゲット(関心領域)にフォーカスを合わせることで、フォーカス近傍の分解能が向上します。
ドプラ機能
血流からの超音波信号を検出し、画像化します。
画像強調機能 − Tissue Harmonic Echo(THE)
超音波を生体内に送信すると、超音波信号がひずみ、高調波*(Harmonic)が発生します。THEはこの高調波成分を利用して 映像化する技術です。画像観察の妨げとなるアーチファクトを低減させることができます。
*高調波:ある周波数に対して、その整数倍の周波数成分のことです。